2009年10月3日土曜日

動脈硬化とは…サラサラ

動脈硬化とは

血管は皮膚と同様、加齢とともに「みずみすしさ」を失い、硬くなったり狭くなったりしていきます。この傾向は子供の頃から始まっていて、「人は血管から老いる」という言葉はまさに的をえた表現といえるでしょう。動脈硬化がすすむと、心不全や不整脈、脳卒中(脳内出血、脳梗塞)、痴呆、下肢の循環障害、大動脈瘤、腎硬化症、腎不全など、全身にわたる症状をもたらします。

動脈硬化を起こす危険因子は

まず高血圧、高脂血症、喫煙があげられます。肥満、糖尿病、痛風、運動不足、ストレス、過度の飲酒なども原因になります。男性が女性より動脈硬化がすすみやすく、女性でも閉経後は男性並みに進行するといわれています。

原因は生活習慣

上記危険因子の全てが、生活習慣を改変することにより改善され、動脈硬化の進行を遅らせることができます。私たちが悪い生活習慣や行動を改変する為には、自分の現在の状況を客観的に評価できる「健康指標」が必要です。

今までの健康指標と新しい健康指標

例えば、血圧、肥満度、血清脂質の値は健康状態を示す指標となっています。これらの指標の異常は動脈硬化性疾患の発症の危険性について知らせてくれます。現在、これに新しい健康指標として、指先の脈波を測定する「加速度脈波」が考えられています。

加速度脈波で生活習慣の改善と動脈硬化の早期発見を

加速度脈波とは指先で測定できる脈圧の波ですから、循環機能、特に血管についての多くの情報を含んでいます。この方法は動脈硬化のレベルについて、「血管老化度」というわかりやすい指標を提供し、生活習慣の改善の強い動機づけになるでしょう。動脈硬化はかなり進行して、各臓器にある程度の障害を与えるようになって、はじめて症状が出てくる場合が多いのです。手軽な指先の脈波測定で動脈硬化の早期発見につながると考えています。

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